関西の寿司文化「蒸し寿司」を知っていますか?

ゐざさのお寿司たち

こんにちは。奈良の郷土料理「柿の葉寿司」のゐざさ-中谷本舗-です。

早速ですが、蒸し寿司というお寿司を知っていますか?その名の通り、「蒸して温かい状態にして食べるお寿司」なのですが、「え、お寿司を温めるの??」と驚かれる方もたくさんいらっしゃいます。

気温が下がり、冷え込む日が多くなるこれからの季節。温かいお寿司は体を温めてくれ、美味しく食べられます。

そこで、今回は「蒸し寿司」の由来や歴史などについて解説したいと思います。

そもそも蒸し寿司とは

蒸し寿司は「ぬくずし」とも呼ばれ、ちらし寿司をせいろに入れて蒸して温かくして食べるお寿司のことを言います。
冬になると、京都の寿司屋などの店先に出されたせいろから立ち上る湯気は、関西の冬の風物詩として知られていましたが、近年は提供するお店も少なくなっているようです。

ゐざさで販売している冷凍の「蒸し寿司」

具材は、穴子やエビなど、熱を加えても大丈夫なネタが一般的。錦糸卵や五目などを散らし、華やかなのも特徴です。
温めることで、酢の酸味がまろやかになり、マイルドな口当たりに。シャリもふっくらとします。いつも食べている「ちらし寿司」ももちろん美味しいのですが、それとはまた異なる、蒸し寿司ならではの味わいを楽しむことができます。

蒸し寿司の発祥は?

では、蒸し寿司はいつどこで誕生したのでしょうか?

蒸し寿司は幕末頃に、京都や大阪で考案されたというのが有力な説
元々は、ちらしずしが入った大きな箱をそのまませいろに入れて、各々の皿に取り分けていたそうです。芝居見物の昼食によく食べられていたそうですが、いつしか、初めから茶碗に盛るような形に変化したと言われています。

蒸し寿司が郷土料理として残っている長崎。その始まりは、肥前藩邸に出入りしていた吉田吉宗信武が、忙しい人にも簡単に美味しい物を食べさせたいと提供したことだとされています。

関西や長崎以外にも、島根や高知などでも蒸し寿司を提供するお店はあります。関東ではあまり知っている方は多くないですが、関西より西では比較的知られた存在なのです。

気軽に楽しめるようになった蒸し寿司

かつては、冬になると京都や大阪の寿司屋で食べられた「蒸し寿司」ですが、今では提供しているお店も少なくなりました。

一方、冷凍技術の進化と流通網の発展で、電子レンジでチンするだけで気軽に楽しめる冷凍の「蒸し寿司」がたくさん登場。全国の様々なお店からお取り寄せも可能になりました。

また、2019年冬には雑誌「BRUTUS」のお取り寄せ特集で「蒸し寿司部門」が設けられ、当社の「笹の薫り」が準グランプリを獲得しています。

ゐざさの蒸し寿司

蒸し寿司_笹の薫り

蒸し寿司「笹の薫り」<大>

関西の寿司文化「蒸し寿司」をアレンジ。焼さばや穴子、さけなどの具材のお寿司を笹の葉で巻いて急速冷凍。電子レンジでチンすると、ネタもシャリもふっくら。笹の薫りがふわっと漂う一品です。

この商品には、たくさんのレビューを頂戴しています。

当店がアレンジした蒸し寿司のほかにも、伝統的なちらし寿司の蒸し寿司もございます。

蒸し寿司4個入

かつて、関西の寿司屋で提供されていた蒸し寿司。それは「ちらし寿司」でした。
ゐざさでも、伝統的な蒸し寿司を冷凍にして販売。ご自宅でも気軽に関西の寿司文化を楽しんでいただけます。

こちらは2022年夏から販売を開始しましたが、たくさんのレビューをいただいております。

そのほかにも、季節限定の蒸し寿司なども販売しております。

最後に

今回は、冬にぴったりの「蒸し寿司」の歴史やその味わい、お取り寄せできるゐざさの商品などをご紹介して参りました。

実は、普通の柿の葉寿司も焼いて食べると美味しいのをご存じですか?こちらも冬におすすめの食べ方ですので、ぜひこの記事を読んでお試しくださいね。

寒さが増してくるこれからの季節。ぜひ「蒸し寿司」を食べてみませんか?

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