お寿司のお供に「お茶」がおすすめな理由とは?

お茶と柿の葉寿司 ゐざさのお寿司と健康

お寿司のお供にお茶を添え、ほっと一息の時間いかがでしょうか?

こんにちは。奈良の郷土料理「柿の葉寿司」のゐざさ‐中谷本舗‐でございます。

突然ですが、お寿司のお供に何を飲みますか?

「お酒」という人もいらっしゃると思いますが、それ以外には「お茶」を答える人が多いのではないでしょうか。

日本の食卓に欠かせないお茶。
今回は、お寿司の相棒に「お茶」がおすすめな理由をご紹介します。

和食と塩分

ユネスコの無形文化遺産に登録されるなど、「和食」が注目をされています。一汁三菜や旬の食材を用いた季節感のある料理などが評価されています。私たちが扱うお寿司も和食の代表的な料理の一つですね。

その一方で、日本食の特徴の一つとして「塩分の多さ」が指摘されることも事実です。

減塩する方法として、だし汁などを上手に使い薄味に体を慣らし、すべての食事の塩分量を下げることは有効です。
ですが、長く続けていくためには好きな料理は減塩を意識しすぎず今まで通りに食べ、その分その他の料理でしっかり減塩するということでも良いかもしれません。

お茶を飲んで「排塩」を!

「排塩」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?摂取した塩に含まれる「ナトリウム」の排出を促す、ことを指します。

減塩とともに、この排塩の力を借りることも大切です。
お寿司のお供にお茶をおすすめする、今回の提案もその一つです。

排塩を心掛けた食事として、ナトリウムの排出を促す3つのミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウム)が紹介されています。
食品としては、大豆製品、乳製品、バナナ、アボカド、ブロッコリー、人参、アーモンド、いわし、しらす干しなどがありますが、旅先やご自宅で手軽に摂っていただけるお茶に注目しました。

お茶には、ナトリウムを体から出しやすくする働きがあるカリウムが含まれています。そのほかにも、野菜、果物、海藻、豆類がカリウムが豊富と言われていますが、お茶だとお寿司のお供にぴったりですし、摂りやすいですよね。

ただし、お茶の種類により含まれる量は異なります。また、たくさん飲むとよいということではありません。お茶の種類ごとのカリウムの含有量は以下の表のとおりです。

お茶の種類カリウム量(mg/100ml)
玉露340
番茶32
ほうじ茶24
烏龍茶13
麦茶6
生茶(ペットボトル飲料)10
日本食品標準成分表2020年版(八訂)より

さいごに

手軽にとれるお茶を利用して、体内の余分な塩分を排出しましょう。ただし、摂りすぎには注意してくださいね。上の表のカリウム含有量を参考にしながら、ぜひ「排塩」のサポートに役立つカリウム(お茶)と共に伝統食をご賞味ください!

【監修】管理栄養士 餅美知子氏
元園田女子大学食物栄養学科 教授。公認スポーツ栄養士の資格も持ち、専門は、栄養教育論、公衆栄養学スポーツ栄養学など。主な著作に、「健康づくりへのアプローチ」(文光堂)や「まるごと学ぶ食生活と健康づくり」(化学同人社)がある。
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