奈良にうまいものなし?何を食べるか迷ったらコレ!お土産にもしたい名物を紹介

店舗のこと

こんにちは、奈良の郷土料理「柿の葉寿司」のゐざさ-中谷本舗-でございます。

突然ですが、奈良に来たら何を食べますか?

旅行先やお出かけの時には、その土地の名物を食べたいですよね。でも、何を食べたらよいのか、初めての土地ならなおさら、迷ってしまいます。

そこで今回は、奈良の食に携わる会社として、奈良に来た時、何食べるか迷ったら参考にしていただきたい、奈良の名物を紹介させていただきます。

「奈良にうまいものなし」って本当?

奈良名物をご紹介させていただく前に、「奈良にうまいものなし」という言葉を聞いたことがありますか?

文豪・志賀直哉が書き残した一節。奈良に住み、その佇まいに魅了された志賀直哉が随筆「奈良」(1938年)で、「食ひものはうまい物のない所だ」と記しています。このことから近年、「奈良にうまいものなし」というフレーズが一人歩きしてしまっています。

ですが、同じ随筆の中で、東京や大阪の豆腐好きに評判の豆腐屋があったり、蕨粉を送ると大変喜んでもらえたりするという文章も残しています。

確かに税金が高いなど、奈良への注文もたくさん書かれていますが、それ以上に印象的な一節があります。

兎に角、奈良は美しい所だ。自然が美しく、残つてゐる建築も美しい。そして二つが互に溶けあつてゐる点は他に比を見ないと云つて差支(さしつか)へない。今の奈良は昔の都の一部分に過ぎないが、名画の残欠が美しいやうに美しい。

随筆「奈良」(志賀直哉、1938年)より

志賀直哉は奈良をけなしているのではなく、愛していることがわかるのではないでしょうか。

「奈良にうまいものなし」だけが広く知られるようになってしまいましたが、志賀直哉が伝えたかった真意は異なるということをわかっていただけると嬉しく思います。

奈良の「うまいもの」

私たちが取り扱う「柿の葉寿司」はもちろんですが、それ以外に奈良名物と言われるものはたくさんあります。ここではそのほんの一部ですが、ご紹介します。

三輪そうめん

奈良県桜井市を中心とした三輪地方で古くから作られているそうめんです。この地は「手延べそうめん発祥の地」と言われおり、麺の細さと強いコシが、三輪そうめんの大きな特徴です。

その歴史は約1300年前までさかのぼります。
日本最古の神社「大神神社」の宮司・大神朝臣狭井久佐おおみわのあそんさいくさの次男穀主たねぬしが、飢饉や疫病に苦しむ人たちを助けたいと祈願したところ、三輪の地と三輪山から流れる二つの清流がとても小麦の栽培に適していることを知り、種をまき、育った小麦でそうめんを作ったのが始まりとされています。この「手延べそうめん」の製法が、小豆島(香川)や播州(兵庫)、島原(長崎)に伝わりました。

桜井市はもちろん、奈良市内など奈良の各地で「三輪そうめん」が食べられる店はたくさんあります。また、お中元などに贈ったり、いただいたりした経験がある方も多いのではないでしょうか。奈良が誇る「食文化」の一つですね。

奈良漬

「奈良漬」も奈良名物として有名ですね。白瓜などの野菜を酒粕で漬けた漬物で、べっこうのような色合いと独特の風味がなんとも言えない味わいです。

発掘調査で出土した木簡などから、少なくとも1300年ほど前から食べられていたと考えられています。平安時代には上流階級で食べられていたようですが、次第に広く食べられるようになり、江戸時代には「奈良漬」の名称で商品として販売されていたそうです。

奈良の農産物

奈良の果物や野菜も誇るべきものがたくさん。

例えば「イチゴ」。奈良県は全国3位の生産量を誇った時期もあるイチゴの産地です。「あすかルビー」や「古都華」など有名な品種もたくさんあります。

また、柿の葉寿司とも密接に関係する「柿」。全国2位の出荷量があります。奈良の柿は、昼夜の寒暖差が大きいので、甘くて鮮やかな色合いが特徴です。

また、ホウレンソウやナスなどの他に、「大和野菜」と呼ばれる「大和まな」という野菜もあります。

農産物以外にも、「大和肉鶏」や「大和牛」といったお肉も!色々な食材が奈良にはたくさんあるんです。奈良に訪れた際のお土産にもぴったりですね!

かき氷

奈良は「かき氷の街」として、全国からかき氷好きの人たちが集まる街であることをご存じでしょうか?

奈良県内には専門店のほか、カフェやレストランなどでかき氷を提供するお店がたくさん。 でも、なぜ奈良でかき氷なのでしょう?

奈良市の国立奈良博物館の向かい側にある「氷室神社」。しだれ桜で有名な神社です。

平城京が遷都された710年、若草山の近くを流れる川の上流部に氷の貯蔵庫である「氷室」をつくり、氷の神様を祀ったのが始まりとされています。そして、奈良時代の約70年間、その氷室で作られた貴重な氷を献上していたそうです。「氷の神様」として信仰を集めており、毎年5月に全国から製氷・冷凍業者が集まる「献氷祭」が行われています。

このような背景があり、2014年からは氷室神社で「ひむろしらゆき祭」が行われるようになり、かき氷が振る舞われています。この頃から、ガイドマップなどもできて、かき氷を提供するお店が少しずつ増えてきました。

柿の葉寿司

柿の葉寿司は元々、奈良県南部・吉野地方の郷土料理です。
熊野灘で獲れた「さば」を行商人たちが吉野の山村に売り歩き、それで鯖寿司を作り、柿の葉で包んだのが始まり。当時は保存食として食べられていました。

柿の葉寿司 鯖・鮭画像

柿の葉寿司の歴史については、以下の記事でも詳しく書いています。

ゐざさは奈良の街巡りにお立ち寄りいただきやすい近鉄奈良駅周辺にもお店があります。奈良に訪れたら、お土産に、旅の思い出のお食事に、ぜひお召し上がりいただきたいです。

お店については、以下のリンク先をご参照ください。

▼ゐざさ近鉄奈良売店▼

▼ゐざさ夢風ひろば店▼

最後に

いかがでしたでしょうか?

今回は、柿の葉寿司も含めた奈良の「美味しいもの」をご紹介いたしました。

奈良は歴史が深いのはもちろんですが、美味しいものもたくさんあり、魅力的な街です。

ぜひ、奈良に足を運んでいただき、奈良名物を食べて街を楽しんでくださいね!

タイトルとURLをコピーしました